今後SDGsと一緒にますます重要になるキーワード、「サスティナブル」。
サステナブル、サステイナブル、サステナビリティ・・・などなど、
食品やファッションなどではよく見聞きしますが、サスティナブルなインテリアデザインとは一体なんでしょう?
専門家のヒントと共に、サスティナブルインテリアの重要性、家をデザインする際の注意点を紹介していきます。
サスティナブルなインテリアデザインって?
まず、「サスティナブル」と聞いて、ぱっと説明できますか?
なんとなく環境問題についてというのは、ご存知だと思います。
しかし、もっと奥深くの真のサステイナビリティを実現するためにはどうしたらいいのでしょう。
そのヒントとなるのが、エコシステムです。
サスティナブルなインテリアデザインは、エコシステムのひとつです。
家の中にいるあなたとあなたの大切な人(あなたの健康、幸せ、快適さ)から始まり、
地球につながり、そこからサプライチェーンであなたの家の商品を作った人たち、そして社会全体に波及し、また、あなたへと繋がっていく。
この考えがふとした時によぎって、意識して生活していくと、真のサスティナビリティの実現に近づくのではないでしょうか。
サスティナブルなインテリアデザインを取り入れることで、モノの価値をより広い範囲で考えることが出来るようになり
それが、新しいインテリアスタイルの選択肢を増やしてくれるはずです。
さっそくサスティナブルなインテリアデザインのヒントをご紹介!
・・・する前に、知っておくべきことがあります。
労働の搾取や家具の廃棄問題です。
ファストファニチャーの現実
安い価格で手に入るファストファッションになぞらえた「ファストファニチャー」というものがあります。安い家具のことですが、確かに最近はソファなどの家具もお手頃なものが増えていますよね。
これらは発展途上国の女性や子供たちからの搾取で作られているものがほとんどです。
そんな家具は安い値段で市場に出回り、私たちははその背景を想像することなく消費します。
「安くで買った家具は長持ちしなければ捨てればいい」と考え、家具の廃棄率は加速している現状です。
最近は世界での環境問題の関心が高まり、
徐々にファッション業界ではスローファッションの考え方に戻ろうとする動きがなされていますが、インテリア業界ではまだまだです。
そもそも消費者側に意識がないのです。インテリアでサスティナブル、食品などと違って確かにイメージするのは難しい気もします。
以上のような問題があるからこそ、家のスタイリング方法を変える必要があるのだと思います。
きれいなだけの空間ではなく、その空間が私たちの個人的なストーリーや、最も重要な価値観と深く結びついていると感じられるようにしたいのです。
サスティナブルなインテリアデザインのヒント
1. フェアなものを買う
フェアトレードとは、対話、透明性、敬意に基づいた公平・公正な取引のことです。
フェアトレードの家具は、当初はあまり普及していませんでしたが、 最近では個人ネットショップの普及に伴い、リネン、家具、インテリアなど、多岐に渡るホームグッズが売られています。
どういったものがあるのか、気になる方は
「フェアトレード インテリア」などで検索してみてください。
2. ヴィンテージ宝探し
ヴィンテージ好きの皆さん、こんにちは。
世はまさに大ヴィンテージ時代!・・・かどうかは分かりませんが、質の高いヴィンテージ家具がオンラインでこれほど手に入る時代があったでしょうか。
メルカリやヤフオク、アンティーク家具専門のオンラインショップなど検索をかければ簡単に見つかります。
地元のアンティークショップやフリーマーケット、スリフトショップで最高のものを探すのも大好きです。
何といっても、ヴィンテージ品の持つ味わい深さに勝るものはありません。
また、
大きな商品を輸送する際の二酸化炭素排出量を最小限に抑えるために、ヴィンテージ家具はできる限り地元で購入することをオススメします。
ヴィンテージアイテムを返品するのははるかに困難な場合が多いので、しっかりと家の間取りを測っておくようにしましょう。
3. 持続可能な木材を優先する
持続可能な方法で調達された木材を使ったモノを優先しましょう。
そんなこと、どうやって確認すればいいのか
FSC(森林管理協議会)のマークが付いているか見ればいいのです。こちらは世界的に認証された機関になります。
ちなみに、
世界で最も違法伐採された木材を輸入しているのが中国です。そして日本では中国で生産された家具が多く出回っていますよね。
ですから、中国から輸入する家具にはFSCのような第三者認証があるかどうかを確認することが大事です。
4. エコフレンドリーな製品を探す
エコフレンドリーとは、低VOC(揮発性有機化合物)、持続可能な方法で栽培された繊維、リサイクル素材、無毒性などの意味です。
有害な化学物質を避けるために注目すべきラベルの1つが「エコテックス®」で、これは人間の健康に有害な規制対象物質と非規制対象物質について繊維製品を検査する基準となっています。
ホームテキスタイルやリネン(寝具、カーテン、椅子張り生地など)を探すときは、 Global Organic Textile Standard(GOTS)に注目してください。
GOTSは、ファッション業界と家庭用繊維製品業界の両方において、オーガニック繊維製品の代表的な基準です。
ラテックスを使用した製品(マットレス、枕、ソファなど)については、Global Organic Latex Standard(GOLS認証)がオススメです。GOLSの認証機関であるControl Unionによると、GOLS認証を受けた製品は、95%以上の認定オーガニック原料を使用している必要があります。
こだわりの一品のバックストーリーに想いを馳せ、家具を選らんでみてください。 きっと、一生モノの出会いになるはずです。
サステイナブルなインテリアデザインを始めよう
いかがでしたか?ここまで紹介してきましたが、あなたのお家にサステナブルのインテリアはありますか?
少しづつでもいいのでぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
最後に、
サスティナブルなインテリアはお高い印象があるという方は多いのではないでしょうか?
確かにサステナブルな選択は、場合によっては良いお値段のものもあります。
しかし、こだわりをもって作られたものは、それだけ価値のあるものです。
もちろん中古品(ヴィンテージでなくても)を活用して、リーズナブルに購入するのも十分サスティナブルな選択です。
最も重要なことは、お金の使い道を長い目で見ることです。高かれ安かれ買ってすぐに買い換えなければならないモノよりも、質の高いものに投資して一度だけ買うほうが、結果的にお得な場合が多いです。
なにより愛着が湧きますよね。
小さなことから始めて少しずつ家の中のアイテムの質を高めていき、豊かに暮らす。
早速、サスティナブルのインテリアデザインを始めましょう!
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